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プレスリリース 2020年3月3日

世界銀行グループが新型コロナウイルス感染症への各国の対応に 最大120億ドルの緊急支援を発表

途上国にファストトラック資金を提供

2020年3月17日、支援内容が更新されました。こちらのプレス・リリースをご覧ください。

ワシントン、2020年3月3日  — 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が60以上の国に拡大する中、世界銀行グループは、健康と経済への影響に対応する国々への当面の支援として最大120億ドルの緊急支援パッケージを準備している。この資金は、COVID-19による甚大な影響に対応し、可能な限り緩和するため効果的な措置を講じることができるよう加盟国を支援するために使われる。

世界銀行グループは、この新たなファストトラック・パッケージを通じて、途上国による保健制度の強化を支援する。具体的には、保健サービスへのアクセスを高めて今回の流行から人々を守り、疾病監視を強化し、公衆衛生の取組みを促進し、民間セクターと協力して経済への打撃を軽減する。今回の支援パッケージには、国際開発協会(IDA)、国際復興開発銀行(IBRD)、国際金融公社(IFC)からの資金が充てられ、国別の対応を支援するため世界規模での調整が行われる。

今回のCOVID-19対策支援パッケージは、当面の危機対応のために最大120億ドル(内80億ドルは新規資金)のファストトラック資金を提供する。その内訳は、IBRDからの新規資金27億ドル、IDAからの13億ドル、世界銀行グループの既存の保健ポートフォリオから転用される20億ドル、ならびにIFCからの60億ドル(既にある複数の貿易ファシリティからの20億ドルを含む)となっている。本パッケージにはまた、世界的な専門知識や国レベルの知見に基づく政策助言及び技術協力も含まれる。

「我々は、COVID-19の拡大を受け、途上国のニーズに応じた迅速かつ柔軟な対応を進めている。」とデイビッド・マルパス世界銀行グループ総裁は述べた。「具体的には、各国による危機対応を支援するため、世界銀行グループの既存の手段と専門知識を生かした緊急の資金調達、政策助言、技術協力を行っている。」

今回の財政支援パッケージは、世界銀行のすべての業務手段を活用し、低所得国にはIDAのグラントと低金利融資、中所得国にはIBRDの貸出をファストトラックにて短期間で提供する。世界銀行のグループ機関で民間セクターを支援する国際金融公社(IFC)は、クライアントに対し事業継続と雇用維持に必要な支援を提供する。

世界銀行グループからの資金・知見は、保健サービスとプライマリ・ヘルス・ケアの強化、疾病のモニタリング・報告の促進、現場の医療従事者の研修、市民の信頼を維持するためのコミュニティとの連携促進、最貧困層の患者のための治療アクセス向上等、様々な支援に役立てられる。世界銀行はまた、各国がグローバルな専門知識に確実にアクセスできるよう政策助言や技術的助言を提供する。

IFCは、クライアントである民間金融機関と協力して貿易金融と運転資金を拡大する。IFCはまた、サプライチェーンを維持し下方リスクを抑制するため、医療機器と薬剤を含む戦略的セクターを中心にクライアント企業を直接支援する。いずれのソリューションにおいても、過去の類似の危機から得られた教訓を生かし、COVID-19が世界の経済・社会にもたらす悪影響を最小限にとどめることを目的とする。

COVID-19のリスクやCOVID-19に対する脆弱性は国によってそれぞれに異なるため、支援のレベルも異なってくるが、世界銀行グループの支援において優先対象となるのは、最貧国及びキャパシティが十分でないためにリスクが高い国々である。COVID-19とその影響の拡大は現在も続いており、世界銀行グループは必要に応じてアプローチや提供する資源を調整する。

世界銀行グループは、国際機関や各国政府と緊密に協調しながら、世界規模での対応調整に当たっている。


プレスリリース番号: 2020/126/EXC

お問い合せ

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(202) 458-8626
dtheis@worldbankgroup.org
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Nicole Frost
(202) 458 0511
nfrost@worldbankgroup.org
東京
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(81-3) 3597-6650
yhiraki@worldbankgroup.org
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