世界銀行は今年6月28日、新報告書「南アジアのホットスポット:気温・降水量の変化による生活水準への影響」(South Asia’s Hotspots: The Impact of Temperature and Precipitation Changes on Living Standards)を発表しました。同報告書では、南アジアの平均気温は過去60年間にわたり上昇しており今後も上昇し続け、雨の降り方がより不安定となり、干ばつに多く見舞われる地域も逆に降水量が増える地域もあると分析しています。さらに、こうした変化による農業、人々の健康、生産性への影響を通じ、南アジア域内の人々の生活水準にもマイナスの変化をもたらし、8億人以上が居住するホットスポットを作り出すとしています。
今回のモーニングセミナー(第16回)では、同報告書の著者であるムトゥクマラ・マニ世界銀行南アジア地域総局チーフエコノミスト室 リードエコノミストがワシントンよりテレビ会議で同報告書の主なポイントをご紹介し、皆様からのご質問にお答えしました。
スピーカー
南アジア地域における気候変動の緩和・適応、水、環境問題に関する調査分析業務を担当。それ以前は、環境グローバルプラクティス上級環境エコノミストとして、開発政策改革の環境面での影響に関する分析に従事。国別環境評価、自然資源管理、環境と制度・ガバナンス、貿易と気候変動などにも携わってきた。世界銀行入行前は、国際通貨基金(IMF)財政局エコノミストとして、マクロ経済政策の環境面の影響分析、国別プログラムへの環境配慮の統合などに従事。メリーランド大学で経済学博士号および経済学修士号を取得。 |
当日の資料: South Asia’s Hotspots: The Impact of Temperature and Precipitation Changes on Living Standards (PDF)
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